「無知」は自分をも傷つける。
親しい方々へはお話しているのですが
僕は三ヶ月に一度、
性病や肝炎を含めて血液検査を受けています。
妻が医療従事者(検査技師)であり
病院の「家族待遇(?)」で
無料で検査してくれます。
15年ほど前に、
ある「病」で去っていってしまった方が
居ました。
その方は
周りからは「トロ美」さんと呼ばれていました。
トロントに赴任経験がある、
というだけで付けられてしまう源氏名(笑)の
素晴らしく鍛え上げられた肉体を持った
超絶イケメンさん。
いつもお見かけするバー
(=僕がデビューしたお店)に
暫くいらっしゃらなかったのですが、
久しぶりに顔を見せに来店した際、
トロ美さんを良く知る誰もが一瞬
言葉を失いました。
げっそりと痩せこけた頬。
枯れ枝の様に細い首筋や腕。
以前は筋肉で張り詰めていたシャツが
頼りなく肩から垂れて
引っ掛かっているだけ、の着こなしでした。
あれ?トロ美さん…だよね?
声を聞くまで確信が持てないほどの
変わり様でした。
トロ美さんはお酒を飲まず、
「冷蔵庫とか食器棚とか欲しい人、居ない?
譲るから声掛けてね。また来るわ」
とだけ言って、帰っていきました。
トロ美さんの姿にびっくりした僕は
お店のマスターに伺いました。
「トロ美さん、どうしちゃったの?」
マスターは一言、
「I don't know〜♪…」、と。
更にその時にいらした
トロ美さんを知る他のお客さんが、
彼は『外専(外国人が好き)』で
まとまった休みがあると海外のゲイシーンに
出掛けており、
国内でも外国人が集まる性的な場所に
頻繁に出入りしている、と話してくれました。
続けてマスターは僕に
微笑んでるとも、悲しんでいるとも言えない
複雑な表情で
「お前も気を付けんだよ」
と。
それ以降、トロ美さんには会えませんでした。
トロ美さんの話をする方も
居ませんでした。
マスターやお客さんは、
トロ美さんがHIVに感染、発症していた事に
気付いていたのだと思います。
あれから10年以上の月日が経ち
今ではHIVは「不治の病」ではなくなり、
感染の時点であれば
投薬で共存出来るようには、なりました。
それでも、一度感染してしまうと
体内からウィルスが消滅するのに
70年以上、かかるといいます。
僕も普段、
それなりに諸々の「遊び」をしています。
たとえ0.01%でも
「思い当たる節がある」のであれば、
0%ではなくなるのです。
「知らない、気付かない、って事が
一番、怖いんだよ」
妻は、言います。
そう言われながら続けている検査も
次男が生まれてからだから、
もう7年になります。
毎回、無事に全てクリアしています。
あ、中性脂肪は「H↑=高い」の
検査結果ですが(笑)
一昨年はB型肝炎の予防接種も、受けました。
3回に分け、半年掛けて受ける注射は
ちょっと、キツかったですが…
(しかも実費)
毎回、採血は妻が担当しています。
たまに失敗して
内出血で腫らされる事がありますが、
恐らく故意に失敗をしていると言えましょう。
「何かあったら、分かってんでしょうね?」、風味。
ああ、恐ろしい…
「無知」は自分をも傷つける。
知らない事がないように。
気付かない事がないように。
そして気付いたのであれば、
これからどうするか、へと移せるように。
自分のためだけでなく、
自分の周りに居る人たちのためにも。
そう、思っています。
次回の検査は来月上旬です。
そう、下旬の福岡出張前に済ませてですね、
現地では思う存分…
何も無い、でしょうが(泣)
こうして血液データまで妻に握られている僕は、
毎日健康に暮らしていますし、
遊んでも、います。
さあ!飲み会やエロい遊びのお誘い等、
お気軽にDMしてくださいね。
無いけどなDM機能☆
tak.