come alive〜既婚Gの雑記帳〜

横浜在住40代既婚ゲイのひとりごとです。

わたしが産まれた日。

今週末から、福岡(博多)へ出張です。

 

以前は毎月の様に全国出張がありましたが、

ここ暫くは年に数回に落ち着きました。

 

博多へは毎年この時期にお邪魔しています。

 

毎回、僕ひとりで動いているので、

仕事は自分のペースで適当に切り上げて

 

夜は、まあ、その…

色々と「楽しむ」予定でおります。(笑)

 

そして博多へ伺った際、

必ず時間を設けて訪れる場所があります。

 

そこは博多出身で東京で知り合った、

大切な友人が眠る場所です。

 

彼は「飲み仲間」でもなく「知り合い」でもない、

大切な「友達」です。

 

あの日、飲み会の途中に僕と他の友人達の目の前で

彼は倒れました。

 

お酒がとても強い彼。

その日は然程、飲んでいなかったのですが

早い時間から「気持ちが悪い」、と。

 

メンバーから「外の空気を吸って来な」と言われ

席を立った途端、彼は倒れたのです。

 

直ぐに救急車で搬送されて

命はとりとめましたが、そのまま検査入院。

 

彼はもちろん、誰もが「退院」できると

思っていました。

 

しかし入院から2日後、

彼のお母さんとお姉さんが

彼の担当医に福岡から呼び出されました。

 

不穏な空気を察した彼。

会話の内容は分からなかったらしいですが、

その様子を見ていた彼からメールが来ました。

 

「ヤバイ…姉ちゃんマジ泣き入ってる…」

 

入院から5日を経過して彼は退院しましたが、

その翌日夕方、

彼は突然、博多へ帰郷する事に。

 

「仕事もあるし部屋だって借りてるのに、

    普通運賃で福岡に帰って来いなんて

    強制送還じゃん!」

 

そう愚痴をこぼしながら

彼は機上の人となりました。

 

東京の部屋に残された彼の荷物は

兵庫に住む叔父さんが引越し代行して

博多へ戻す事になり、

 

先に博多に戻った彼は

東京で勤務していた会社の博多支店の上司と会い、

福岡での仕事継続の話し合いをしたそう。

 

でも、

「博多での勤務は厳しい」、と言われた様で…

 

その6日後の12月6日、

彼は自宅で亡くなりました。

 

担当医に呼び出されたお姉さんが泣いていたこと、

半ば強制的に博多に連れ戻されたこと、

博多では入院をしなかったこと、

博多支店での勤務を断られたこと…

 

救急車で運ばれたときは心筋梗塞、でしたが

もう手遅れな程

病状は悪化していたのかも知れません。

 

賑やかで楽しいことが大好きだった彼、

東京でも博多でもゲイバーの手伝いをしていました。

 

彼が亡くなって半年後、

彼が入っていたお店が主催の

追悼の集まりが博多で設けられました。

 

東京と福岡、

40人近くが集まり、彼を偲びました。

 

東京チームは現地集合。

交通手段も宿泊地も個人で手配し、

「偲ぶ会」と称した「合コン」(笑)

 

とびきり明るくて人懐こい彼。

その方が喜んだかな、と…

 

合同の集まりの後、

彼が手伝っていたお店では

周年パーティーの動画が映し出されていました。

 

そこにはお酒を飲みながら盛り上がる

彼の姿も写っていました。

 

どれだけ泣いたか分からなくなる位、

泣きました。

 

その翌日、東京チームは彼が眠るお墓へ。

 

この時に初めて、彼の実名と

その場所を知りました。

 

あれから毎年の様に、福岡へ出張があるのは

「忘れないでね」と

彼が言ってくれているから、かも知れません。

 

「このブログ、故人の話題が多いわね」と

お思いの方もいらっしゃるでしょうが(笑)

 

「生きるというのは 別れを知ること」

 

僕が「機会があれば」とか「タイミング合えば」

という言い回しを嫌い、

「会いたい人には積極的に会いにいく」ことをする、

 

友人の死が僕をそう、

動かす要因になっているのでしょう。

 

それは結婚して家庭をもってからも

変わりません。

 

その気持ちは、一方的では成り立ちません。

だからこそ

通じ合える幸せを大切にしたいと思っています。

 

そして、

 

「アルバム開いて 気づいたことがある

    わたしが産まれた日 みんな笑ってた」

 

誰もが、そうだったことでしょう。

 

この世から旅立つときは、

逆に「笑われない」ような人でありたい、

その時が来たら、

ちょっと申し訳ないけど涙で送られる人でありたい、

とも、思っています。

 

「そろそろ来ると思ってたわ〜♡」

博多の彼からそんな声が聞こえて来そうです。

 

This is our last goodbye

これで本当にさよならだけど


But darling will you please

どうか お願いだよ

 

Remember me from time to time

たまには僕を 思い出して


The one who loves you

君を愛した者の ひとりとして


Remember me from time to time

たまには僕を 思い出して


I won't forget you

僕も君を 忘れない


Oh please remember me

どうが 思い出して

 

And I 'll remember too

僕も君を 忘れないよ

 

ありがとう、エイイチロウ。

 

tak.

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